IT人材育成フレームワーク策定

従来ながらのIT部門では、既存システムの保守・運用や業務効率化の推進などの「守り」に徹しがちです。しかし、本当の意味でのデジタル化は、ITを用いて新たなビジネスを作り上げるといった「攻め」の取り組みが重要です。そこで、IT部門の意識改革、スキルアップ、新たな知識習得を図るため、IT人材育成フレームワークを策定しました。

 

課題認識

デジタル化を推進したいという企業は多いものの、次の点が課題となる場合があります。

  • 伝統的IT部門(変化を好まず、完璧・安全を求める)の文化が新たな取り組みの障害になっている
  • 社員自身のキャリアに対する当事者意識が希薄であり、モチベーションの低下を招いている
  • 業務の変化にスキル取得が追い付かず、ITスキルやコミュニケーションスキルが不足している
  • IT人材育成・採用計画がなく、人材の過不足や伸ばすべきスキル等が見えていない

 

支援内容

IT人材育成フレームワークを策定・実施し、IT部門の意識改革やスキルアップを図りました。フレームワークは、個人、上級社員、戦略、外部組織の4つから構成されます。

IT人材育成フレームワーク

個人 自身のスキルをチェックし伸ばすべきスキルを意識づける仕組み
上級社員 上級社員よりアドバイスを受け、キャリア形成を促す仕組み
戦略 戦略と人材育成・採用計画を整合させる仕組み
外部組織 外部組織との協業により新しい考え方を取り入れる仕組み

 

プロジェクトの成果

IT人材育成フレームワークを導入して3ヶ月で、IT部門全社員のスキルレベルが可視化され、どのロールの人材を強化しなければならないか把握できた、各社員が自身のキャリアについてどのような要望を持っているか把握できた、社員自身が新たなことを勉強しようと意欲の向上が見られた、などの効果が見られました。その後も、継続した取り組みにより、IT部門の文化変革や社員の更なるスキルアップを目指し、活動を続けています。